# aigpt - AI Memory System with Psychological Priority AI記憶装置(心理優先記憶システム)。ChatGPTのメモリ機能を参考にしながら、AIによる解釈と心理判定を加えた新しいメモリストレージシステムです。 ## コンセプト 従来の「会話 → 保存 → 検索」ではなく、「会話 → AI解釈 → 保存 → 検索」を実現。 AIが記憶を解釈し、重要度を0.0-1.0のスコアで評価。優先度の高い記憶を保持し、低い記憶は自動的に削除されます。 ## 機能 - **AI解釈付き記憶**: 元のコンテンツとAI解釈後のコンテンツを保存 - **心理判定スコア**: 0.0-1.0のfloat値で重要度を評価 - **優先順位管理**: スコアに基づく自動ソートとフィルタリング - **容量制限**: 最大100件(設定可能)、低スコアから自動削除 - **メモリのCRUD操作**: メモリの作成、更新、削除、検索 - **ChatGPT JSONインポート**: ChatGPTの会話履歴からメモリを抽出 - **stdio MCP実装**: Claude Desktop/Codeとの簡潔な連携 - **JSONファイル保存**: シンプルなファイルベースのデータ保存 ## インストール 1. Rustをインストール(まだの場合): ```bash curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh ``` 2. プロジェクトをビルド: ```bash cargo build --release ``` 3. バイナリをパスの通った場所にコピー(オプション): ```bash cp target/release/aigpt $HOME/.cargo/bin/ ``` 4. Claude Code/Desktopに追加 ```sh # Claude Codeの場合 claude mcp add aigpt $HOME/.cargo/bin/aigpt server # または claude mcp add aigpt $HOME/.cargo/bin/aigpt serve ``` ## 使用方法 ### ヘルプの表示 ```bash aigpt --help ``` ### MCPサーバーとして起動 ```bash # MCPサーバー起動 (どちらでも可) aigpt server aigpt serve ``` ### ChatGPT会話のインポート ```bash # ChatGPT conversations.jsonをインポート aigpt import path/to/conversations.json ``` ## Claude Desktop/Codeへの設定 1. Claude Desktopの設定ファイルを開く: - macOS: `~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json` - Windows: `%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json` - Linux: `~/.config/Claude/claude_desktop_config.json` 2. 以下の設定を追加: ```json { "mcpServers": { "aigpt": { "command": "/Users/syui/.cargo/bin/aigpt", "args": ["server"] } } } ``` ## 提供するMCPツール一覧 ### 基本ツール 1. **create_memory** - 新しいメモリを作成(シンプル版) 2. **update_memory** - 既存のメモリを更新 3. **delete_memory** - メモリを削除 4. **search_memories** - メモリを検索 5. **list_conversations** - インポートされた会話を一覧表示 ### AI機能ツール(重要!) 6. **create_memory_with_ai** - AI解釈と心理判定付きでメモリを作成 - 元のコンテンツをAIが解釈 - 重要度を0.0-1.0のスコアで自動評価 - ユーザーコンテキストを考慮可能 7. **list_memories_by_priority** - 優先順位順にメモリをリスト - 高スコアから順に表示 - min_scoreで閾値フィルタリング可能 - limit で件数制限可能 ## ツールの使用例 Claude Desktop/Codeで以下のように使用します: ### 基本的なメモリ作成 ``` MCPツールを使って「今日は良い天気です」というメモリーを作成してください ``` ### AI解釈付きメモリ作成(推奨) ``` create_memory_with_ai ツールを使って「新しいAI記憶システムのアイデアを思いついた」というメモリーを作成してください。 ユーザーコンテキスト: 「AI開発者、創造的思考を重視」 ``` レスポンス例: ```json { "success": true, "id": "uuid-here", "memory": { "content": "新しいAI記憶システムのアイデアを思いついた", "interpreted_content": "AIによる解釈: 記憶システムの革新的アプローチ...", "priority_score": 0.85, "user_context": "AI開発者、創造的思考を重視" } } ``` ### 優先順位でメモリをリスト ``` list_memories_by_priority ツールで、スコア0.7以上の重要なメモリを10件表示してください ``` ### メモリの検索 ``` MCPツールを使って「天気」に関するメモリーを検索してください ``` ### 会話一覧の表示 ``` MCPツールを使ってインポートした会話の一覧を表示してください ``` ## データ保存 - デフォルトパス: `~/.config/syui/ai/gpt/memory.json` - JSONファイルでデータを保存 - 自動的にディレクトリとファイルを作成 ### データ構造 ```json { "memories": { "uuid": { "id": "uuid", "content": "元のメモリー内容", "interpreted_content": "AI解釈後のメモリー内容", "priority_score": 0.75, "user_context": "ユーザー固有のコンテキスト(オプション)", "created_at": "2024-01-01T00:00:00Z", "updated_at": "2024-01-01T00:00:00Z" } }, "conversations": { "conversation_id": { "id": "conversation_id", "title": "会話のタイトル", "created_at": "2024-01-01T00:00:00Z", "message_count": 10 } } } ``` ### 心理判定スコアについて 0.0-1.0のfloat値で重要度を表現: - **0.0-0.25**: 低優先度(忘れられやすい) - **0.25-0.5**: 中優先度 - **0.5-0.75**: 高優先度 - **0.75-1.0**: 最高優先度(重要な記憶) 評価基準: - 感情的インパクト (0.0-0.25) - ユーザーとの関連性 (0.0-0.25) - 新規性・独自性 (0.0-0.25) - 実用性 (0.0-0.25) ## 開発 ```bash # 開発モードで実行 cargo run -- server # ChatGPTインポートのテスト cargo run -- import json/conversations.json # テストの実行 cargo test # フォーマット cargo fmt # Lintチェック cargo clippy ``` ## トラブルシューティング ### MCPサーバーが起動しない ```bash # バイナリが存在するか確認 ls -la ~/.cargo/bin/aigpt # 手動でテスト echo '{"jsonrpc": "2.0", "method": "tools/list", "id": 1}' | aigpt server ``` ### Claude Desktopでツールが見つからない 1. Claude Desktopを完全に再起動 2. 設定ファイルのパスが正しいか確認 3. ログファイルを確認: `~/Library/Logs/Claude/mcp-server-aigpt.log` ### インポートが失敗する ```bash # JSONファイルの形式を確認 head -100 conversations.json | jq '.[0] | keys' ``` ## ライセンス MIT