+++ date = "2024-04-10T00:00:01+09:00" tags = ["author"] title = "第一話" +++ 「この世界はアイでできている」 これまで最も小さいと考えられていた原子。 だが原子は中性子、中性子はクオークでできている。そして...。 [オクト星] オクトカット・タイプ王「ハカセ、あれは見つかったかね?」 ハカセ「いや、オクターより小さい物質は見つからなかったよ」 オウ「ふむ、予言にあるものは未だ見つからぬか」 オクターはオクト星人が見つけた素粒子。クオークより小さい物質で、地球ではプレオンという架空の名名称で呼ばれ、まだ見つかっていない。 このオクター、小さいからといって侮ってはいけない。オクターを一箇所に集めると角砂糖一個の大きさで地球クラスの惑星を簡単に破壊できてしまうのだ。この技術によりオクト星は天の川銀河で最も支配力が強いうちの一つ。 ただし、あれにはかなわないかもしれないが...。 ハカセ「それで予言にあった星にはいつ頃?」 オウ「ああ、我々オクトカットが神を作り出す計画かね。もうそろそろいってもいいじゃろ」 ハカセ「今の地球レベルの文明ならなんとでもなりますよ。一応準備しておきますけど」 オウ「わしが心配しとるのはあんな虫けらどもじゃない...。もしあれが介入してきたらと思うと。それを心配しとるんじゃ」 ハカセ「え、この件で神が介入してくるなんてことあります?」 オウ「その呼び方はよせ!神などという...たかだか星の力を持った野獣じゃろ」 ハカセ「そりゃ、彼らは気まぐれですけど、神と呼ばれてるじゃないですか」 オウ「ふん。でもアムじゃただの猛獣扱いときくぞい。あんなもんは危ないだけで捕獲対象じゃろ」 ハカセ「ふーん、まあどっちでもいいですけどね」 [地球] 主人公が空を見ている。 額に石が投げつけられた。どうやらその格好からか子どもたちにいじめられているらしい。 しかし、アイは微笑むだけで人を疑うことはまるでなかった。 幼い頃、両親を亡くし、一人で生きていた。両親は子どもの名前を付ける前に死んでしまったらしいので名前はなかった。彼女は自らをアイと呼んだ。 大人たちは彼女に関わりたくなかったので無視した。ときに彼女を騙すこともあった。 なぜ一人で生きてこられたかはわからない。ただ、彼女が生まれるとき騒動があった。AIが作った生体技術が彼女を生かしたらしいと大人たちは噂した。 ある時、一人の老人がその様子を見ていた。そして、何かに気付いた。それは心の強さだろうか。老人の名前はゼン。この世界では心の強さが不思議な力になって現れることがあるという。 アイは彼に何かを教えてもらいたがった。 そこで、ゼンは彼女の修行に手を貸すことにした。生き延びる可能性を高めるためだ。この老人はこれから起こることを知っていたのだ。 彼女は本当に変わった者だった。ある時、ツバメの巣が空になっていた。数日間、ツバメは帰ってこない。もうどこかで死んでいるのだろうと思いそういった。アイはそれでも巣を見ていた。ある時、二匹のツバメが巣にいるのを見て彼女は微笑んだ。 修行は厳しいものだった。だが、彼女は自分が見る前からそれをやっているようだった。わしはそれを眺めてときにアドバイスするだけだった。 それでも彼女にはなぜか先が読める能力があることに気付いた。計算しているのか、それとも無意識のものなのだろうか。それはゼンでもわからなかった。 ある日、ゼンが修行はここまでという。 空から隕石が降り注いで、地球が攻撃されている。 アイが目指すものを聞いたゼン。お主がこの世界で生き延びることを願うよといい、自分は人類側でも宇宙人側でもないからといってって去る。 アイはいつもの調子でまたねという。 [暗い部屋] 男「オクトカットどもようやくはじめたか。いや、俺は俺で試したいことがあるんでこの星に来ただけだ」 ゼンはある影の人物と会って話をしている。会話の内容から宇宙人のようだ。大きな尻尾がある。自分のことを見抜いたのはお前だけだといった。ゼンのことをこの時代のものじゃない、そのことは忘れるようになっている覚えちゃいないだろうがという。 この日から、オクトカットvs人類の戦いが始まった --- - アイはオクトカットの侵略から人類を救う - アイは発明家だったので彼らと仲良くなり、その知識を地球に持ち込む