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ai.bot リファクタリング作業サマリー

概要

2025年6月6日に実施されたai.botプロジェクトのリファクタリング作業の完全な記録です。

実施した作業

1. HTTPクライアントの共通化

• 作成したファイル: src/http_client.rs
• 対象: 24個のファイルを統合
• 削減: 重複するHTTPリクエストコードを一箇所に集約

HttpClientモジュールの機能

// 認証付きリクエスト
client.get_with_auth(&url).await
client.post_json_with_auth(&url, &json_data).await
client.delete_with_auth(&url).await

// 認証なしリクエスト
client.get(&url).await
client.post_json(&url, &json_data).await

// カスタムヘッダー付きリクエスト
client.post_with_headers(&url, &json_data, headers).await

2. リファクタリング対象ファイル一覧

コアAPIファイル (8個)

• src/post.rs - 投稿作成
• src/like.rs - いいね機能
• src/repost.rs - リポスト機能
• src/follow.rs - フォロー/アンフォロー
• src/reply.rs - 返信機能
• src/profile.rs - プロフィール取得
• src/delete_record.rs - レコード削除
• src/describe.rs - ユーザー説明取得

認証・セッション管理 (3個)

• src/session.rs - セッション管理
• src/refresh.rs - トークンリフレッシュ
• src/token.rs - ログイン認証

通知・メンション (3個)

• src/mention.rs - メンション投稿
• src/notify.rs - 通知取得
• src/notify_read.rs - 通知既読

フィード・タイムライン (4個)

• src/feed_get.rs - フィード取得
• src/timeline_author.rs - 作者タイムライン
• src/followers.rs - フォロワー取得
• src/follows.rs - フォロー取得

画像関連 (3個)

• src/img.rs - 画像投稿
• src/img_reply.rs - 画像付き返信
• src/img_upload.rs - 画像アップロード

リンク・リッチテキスト (3個)

• src/post_link.rs - リンク付き投稿
• src/reply_link.rs - リンク付き返信
• src/reply_og.rs - OGデータ付き返信

ゲームモジュール (5個)

• src/game/post_card.rs - ゲームカード投稿
• src/game/post_card_verify.rs - カード検証
• src/game/post_game.rs - ゲームデータ投稿
• src/game/post_game_login.rs - ゲームログイン
• src/game/post_game_user.rs - ゲームユーザーデータ

3. 除外したファイル

• src/openai.rs - OpenAI API用（異なる認証方式のため）
• src/feed_watch.rs - reqwest使用していないため

4. 共通の変更パターン

Before (変更前)

extern crate reqwest;
use crate::data_refresh;

pub async fn some_request() -> String {
    let token = data_refresh(&"access");
    let client = reqwest::Client::new();
    let res = client
        .post(url)
        .json(&post)
        .header("Authorization", "Bearer ".to_owned() + &token)
        .send()
        .await
        .unwrap()
        .text()
        .await
        .unwrap();
    res
}

After (変更後)

use crate::http_client::HttpClient;

pub async fn some_request() -> String {
    let client = HttpClient::new();
    match client.post_json_with_auth(&url, &post).await {
        Ok(response) => response,
        Err(e) => {
            eprintln!("Error: {}", e);
            "err".to_string()
        }
    }
}

5. テストインフラの追加

作成したテストファイル

• src/tests/mod.rs - テストモジュール宣言
• src/tests/http_client_tests.rs - HttpClientのテスト

テストコマンド

# 基本テスト
cargo test

# Makefileを使用したテスト
cargo make test         # cleanしてからテスト
cargo make test-quick   # 素早いテスト
cargo make test-verbose # 詳細出力

追加した依存関係 (Cargo.toml)

[dev-dependencies]
mockito = "1.2"
tokio-test = "0.4"

改善された点

コード品質

• コード重複の削除: 同じHTTPリクエストパターンの重複を排除
• エラーハンドリング: .unwrap()を適切なmatch文に置換
• 保守性: HTTP関連のロジックが一箇所に集約

開発効率

• 変更容易性: HTTPクライアントの変更が1ファイルで完結
• テスト可能性: ユニットテストの追加でバグ検出が容易
• デバッグ性: エラーメッセージの改善

安定性

• パニック回避: .unwrap()によるパニックを防止
• エラー処理: 適切なエラーレスポンスの返却

次のステップ（推奨）

1. bot.rsのリファクタリング (高優先度)

• 500行以上の巨大な関数を分割
• コマンド処理の構造化
• 深いif-else文の改善

2. 設定管理の統一 (中優先度)

• 複数の設定構造体の統合
• 設定ファイルパスの一元管理

3. main.rsの整理 (中優先度)

• コマンド定義の外部ファイル化
• モジュール構造の改善

ファイル構造

src/
├── http_client.rs          # 新規作成：共通HTTPクライアント
├── tests/                  # 新規作成：テストディレクトリ
│   ├── mod.rs
│   └── http_client_tests.rs
├── main.rs                 # 更新：http_clientモジュール追加
├── Cargo.toml             # 更新：テスト依存関係追加
├── Makefile.toml          # 更新：テストコマンド追加
└── [24個のリファクタリング済みファイル]

注意事項

1. OpenAI API: src/openai.rsは意図的に除外（異なる認証方式）
2. 後方互換性: 既存のAPI呼び出しは同じ形式を維持
3. エラー処理: "err"文字列を返すパターンは既存仕様に合わせて維持

検証方法

# コンパイル確認
cargo check

# テスト実行
cargo test

# フォーマット確認
cargo fmt --check

# 全体ビルド
cargo build

この作業により、ai.botプロジェクトのHTTP通信部分が大幅に改善され、今後の開発・保守が容易になりました。