70 lines
3.8 KiB
Markdown
70 lines
3.8 KiB
Markdown
+++
|
|
date = "2017-08-30"
|
|
tags = ["anime"]
|
|
title = "アニメ:ミュウツーの逆襲"
|
|
slug = "anime"
|
|
+++
|
|
|
|
この前、見た映画の感想です。と言っても前にも何度か見ているんですけどね。ちなみに、ミュウツーの逆襲というのはポケモンの映画です。
|
|
|
|
いい映画ですよ。
|
|
|
|
この映画、私にとってはテーマが明白です。よって、冒頭だけで十分理解します。私は、特に冒頭が好きですね。ここでいう冒頭というのはアイ2が出てくるところです。あと、EDも好きですね。
|
|
|
|
> アイ2 「ありがとう、あなたの涙。でも泣かないで、あなたは生きてるの。生きているって、ね。きっと楽しい事なんだから」
|
|
|
|
ですが、ラストは意味がわからなかったです。いや、正確には意味はわかります。
|
|
|
|
しかし、ああいう超展開、私はあまり好きじゃないという意味です。
|
|
|
|
では、この映画のラストの意味というのは一体何でしょう。
|
|
|
|
あのラストは、冒頭のミュウツーの涙と掛けているんですよね。
|
|
|
|
> アイ2 「生き物は、体が痛い時以外は涙を流さないって。悲しみで涙を流すのは、人間だけだって」
|
|
|
|
以上からもわかるように、この映画はアイ2の言葉によって全て集約されています。
|
|
|
|
ミュウツーは問い、アイ2は答えです。それがこの映画です。まあ、本質的にという意味で、最後にはミュウツーは答えを得ます。そんな構成。
|
|
|
|
ここで、ミュウツーが出した答えは「本物でも偽物でも生きていることに変わりはない」という感じでしょう。
|
|
|
|
これは冒頭でのアイ2「あなたは生きてるの。生きているって、ね。きっと楽しい事なんだから」というセリフにつながります。
|
|
|
|
さて、そんな物語ですが、ここからが私の感想です。
|
|
|
|
まずポケモン最初の映画でこのテーマを扱っているという驚きの事実です。これは、私にとってはという意味ですが、正直驚きました。
|
|
|
|
これはフィクションとして大げさに言いますが、これ書いた人に対し「お前は100年、1000年生きた魔法使いかなんかか?」と思いました。
|
|
|
|
この映画のテーマは私にとって非常に明白で、そして本質的でした。いや、私にとってだけではないと思いますが、個人的な感想としてこれを書きます。
|
|
|
|
> ミュウツー 「我々は生まれた、生きている、生き続ける、この世界のどこかで」
|
|
|
|
上のセリフはミュウツーの最後のセリフです。
|
|
|
|
これは正しくもあり、間違いでもあります。
|
|
|
|
なぜでしょう。
|
|
|
|
なぜなら、生き続けることは無理だからです。ミュウツーにも寿命があるでしょう。どんなものにも始まりがあれば終わりがあります。
|
|
|
|
ですが、一方で正しくもあるのです。
|
|
|
|
生きることを存在することと言い換えれば、それは間違いではないからです。
|
|
|
|
「我々は存在している、存在し続ける、この世界のどこかで」
|
|
|
|
ここは存在の世界。悲しくても嬉しくても存在し続ける。ずっと。ずっと。
|
|
|
|
生死には他のもの全てに裏表がありますが、存在だけは裏表がありません。
|
|
|
|
いや、正確には生死にも他のもの全てにも裏表はありません。生と死も一つのものです。ただし、人間の認識でいうと裏表はあります。本物と偽物があります。
|
|
|
|
ですが、存在の世界には本物もなければ偽物もありません。存在が、あるだけです。
|
|
|
|
このような考えを持った私にとって、この映画のテーマはとても面白いのです。
|
|
|
|
続く。
|
|
|