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hugo/old/2016-07-07-private.md
2024-12-21 22:23:54 +09:00

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将棋

「私は運が悪い」とネガティブなことばかり書いているのもあれなので、バランスをとるためにも少しばかりポジティブなことも書いてみようかなと思います。

ということで、例えば、将棋の話でもしてみます。

私は将棋、はっきり言って初心者中の初心者です。全くと言っていいほどやりませんし、やって来ませんでした。もちろん、習ったこともありません。

なので、私は、コマの並べ方と動き方しか知りません。将棋のルールは、基本的なものについてある程度把握しています。完璧に把握しているかと聞かれると、よう分からん。まあ、そんな感じ。

でも、この前プロの方と勝負したことがあって、なぜか勝ってしまいました。

で、最終的な形(基盤?)を見ると、私の圧勝に見えました。周りの人たちもそう思ってるようでした。

私は最初の布陣を動かすこと無く、防御も一切行わず、歩以外の手駒を取らせず、かつ自分の持ち駒は大量にありました。相手は持ち駒なし。歩すら持っていない状態で決着しました。

これを見たら、コマの動かし方しか知らない初心者がプロに圧勝したという勘違いをしそうです。(でもゲームの良い所はルールさえ知っていれば誰にでもかつチャンスが与えられることだと私は思います。これは現実とは違うゲームの良い部分であると。なので、本来的にはプロとか関係ないとは思っています。

ちなみに、私はゲームは結構得意なんです。特に運が介在しないゲームは得意な傾向にあるみたいです。ただ、将棋もあまりやらない(やっても年に1,2度くらい)ので、あくまで統計でしかないけど。

真実

次に、真実の話をしましょう。

私は最終局面を見る限りではプロに圧勝したように見えたけれど、真実は、圧勝なんかではありませんでした。

本当のところは、すごくギリギリな勝負だったと思います。

再度同じように勝てる自信は全くありません。

つまり、真実は「単に運が良かったから勝てただけ」でした。

ただ、もう一つの真実は「将棋というゲームは運が介在しない」ので、この2つは矛盾します。したがって、真実を聞いた後の判断はお任せします。

ここで、まず試合をした時の私の戦略をお話しましょう。

私の戦略はとても単純で、相手が隙を見せたところを一気に攻めるというものでした。

そして、ただで隙を見せる相手なんていませんから、色々な心理的圧力をかける事で隙を出させるように計らいます。これが私の基本戦略。将棋のことはあまり知らないので、もちろん自分で考えました。こういった戦略が一般的かどうかは知りません。

でも、真実の話を聞いた人はこう思うんでしょうね。「そんなのあたりまえだ」と。

しかし、現実としてはどうでしょう。本当にこのことを理解できている人は少ない気がします。さらに言えば、いわゆる心理戦を実践している人はもっと少ないように思います。

次に、もう少し具体的な話に移ります。

私は、最初「飛車?」を使って、歩を取ることに集中しました。まあ、これ自体、3段階の合わせ技を使って、歩を持ち駒にし、相手は防御のためその場で歩を使わざるをえない状況を作り出すというものでした。

ややこしいですね。なので分かりやすく言うと、勝敗はイーブンだけど、私は持ち駒として歩を所有できるという点にメリットがあったと考えてください。

まずは、そこを目指しました。

次に目指したのも、やはり歩取りでした。持ち駒となった歩を使って、ただで歩を取ることを目指しました。

難しかったですが、最終的に相手が油断していたのかこれも成功しました。

最後に、相手が隙を出すことを願いつつ、幾つかの揺さぶりをかけました。

具体的には、同じ場所を行ったり来たりなど「こいつ何やってんだ。バカなのか」とイライラさせる作戦を実行しました。

最終的にこれが功を奏したのか、私は王手飛車取り(おおてひしゃとり)をくらわせます。これが勝敗を分ける決定的な瞬間になりました。もちろん、当時ではないです。後から思えばという話です。

ここからは、一気に攻撃しました。一手でも手を緩めれば、攻撃をミスれば、多分、こちらがやられてたでしょう。

私は、即座に持ち駒の飛車を使って、駒を取り、取った駒で再度攻撃という感じでやりました。

ここで、私は初期陣営。つまり、最初の布陣(状態)からほぼ全く動かしていませんでした。しかし、私は相手の懐に攻め込んでいました。歩と飛車、そして相手から奪った持ち駒を使って。

なお、角は効かせてありますので、そこの歩が一つだけ動いています。こちらの布陣。

ただ、初期状態の防御は、即効で詰みの状態にできるというやり方を私自身は幾つか思いついていました。

なので、攻撃をミスると危ないと思っていました。

確かに、一目見て戦況は圧勝の様相でした。

しかし、実際はいっぱいいっぱいでした。

私の心境は「ここでやらなければ、やられる」です。そういう状態でしたし、そういう試合だったと思います。

最終的には、そこで確実に仕留めることができましたが、もし失敗すれば、多分こちらがやられてたと思います。

したがって、見るからに圧勝の戦局でしたが、真実は「勝てたのは運が良かっただけ」ということになります。

ただ、将棋とかチェスとかって、基本的には、運が介在しないゲームだと私は考えています。また、そもそもゲームというのは、運の介在をできる限り減らしたものが多い気がします。

私は、運はめちゃ悪ですが、ゲームは割と得意な気がします。

初めてプレイするゲームでもあっさり上級者に勝ってしまうことが今まで何度かありましたので、そんな風に感じています。

もちろん、絶対的に勝てるというわけでもないし、そのような自信は全くないのですけどね。今までの勝率を見ると、めちゃ強いと出ているようです。

運はめちゃ弱ですが、ゲームはめちゃ強いよ。

ここで、多くの人が考えるであろう一言を記してこの話を閉じようと思います。

「運が悪いなんて単なる言い訳」

ですよねー。

なので、運が悪いなんて、本当のことでも言うべきではないです。

というか、ゲームが強いとかもいうべきではないです。単なる自慢話であり、そこには何の意味もない。

ゲームなんてどちらが勝つかわからない。これはどんな時であれ、どんな勝負であれそうなのです。

ゲームが強い?そんなもんは過去形でしかなく、ゲームが強かった、でもこれからはわからない、というのが真実です。そして、「わしゃ、ゲームが強かったんじゃよ」なんていう昔話をしても、それは無意味というものです。馬鹿げてる。プロと試合したのは半年前ですが、それでもやっぱりその勝敗について語ることは無意味です。

じゃあ、自分は何が言いたかったのだろうか?

それは、やっぱり運の話なんじゃないかなと思います。

運ってみんな平等だから、悪ければその分良くなるよって言う人がいます。

...私はあまり信じてないんですけどね。

でも、それがたまたま自分に当てはまることがあるとして「今までの分、とことんまで運が良くなればいいなー」と私はそう願います。

本当はこれが言いたかった。

...とりあえず運が良くなった場合を想定し、準備でもしとくか。(呑気